「チャイ」と聞くと、
真っ先に思いつくのが、
お鍋で煮出した紅茶にミルクを加え、
シナモンやカルダモンなどのスパイスを加えた、
そう、カレーのお店でいただくマサラティー。
そもそも「チャイ」という言葉は
広東語の「茶(チャ)」から陸路を通って伝わった言葉で
ロシア、トルコ、中東などの国々で
単に「茶」を意味する言葉。
トルコのチャイは、
温かいストレートの紅茶だけ。
お好みでお砂糖もいれるけど、
マサラティーもミルクティーも
アイスティーもありません。
「いつでもどこでもチャイ!」
これがちぃさんがトルコで感じた「チャイ」の印象。
調べてみると、
トルコの紅茶の推定消費量は
インド、ロシア、イギリスについで世界第4位、
国民1人あたりの年間に飲む杯数は、
アイルランド、イギリスに次ぐ第3位だとか。
1日に何杯も飲めるのは
トルコのチャイは黒海地方のRize(リゼ)で生産されている
茶葉のおかげかしら。
含まれているタンニンがインドやスリランカの紅茶に比べて
ぐっと少なく、渋みや苦みが弱いため
とってもやさしい味なのです。
朝からチャイ。ほっと一息チャイ。
夕方のチャイの時間。夕飯のあとのおしゃべりのおともにチャイ。
おうちでチャイ。庭でチャイ。お店でチャイ。
大人もチャイ。こどももチャイ。
対岸へ渡る定期船の船内にも
屋外で開かれる市場にも
どこからともなく銀のお盆にチャイをのせた
チャイやさんがやってきます。
チャイダンルックとよばれる2段のやかんの
ようなポットで入れる独特のスタイル。
上段にはしっかり蒸らした紅茶、
下には熱々のお湯。
グラスに同時に注いで、
お好みの濃さに調節します。
透明のチャイグラスに注がれた
マホガニー色(赤褐色)の美しいチャイ。
受け皿にのせられた角砂糖を
小さなチャイグラスにコロンと入れて
カラリンカラリンとスプーンでかきまぜてみる。
ここちよい音と甘〜い紅茶の味が
なんだかとっても心穏やかにさせてくれるのでした。
おしゃべり好きなトルコの人々の手には
いつもチャイグラス。
人の集まるところにはチャイがある。
なんてステキな世界でしょう。