【古刹(こさつ)】…名高く由緒ある、歴史の古いお寺のこと。
能登・穴水町の「来迎寺」は9世紀から続く真言宗の古刹。
樹齢600年の菊桜でも有名なお寺。
町のはずれの、野山に囲まれた静かなところに、
そのお寺はあります。
お友達の、ヨガインストラクター+ネパール料理教室の先生の
デビさんが、このお寺で定期的にヨガ教室をしているのですが、
今回は「ヨガと精進料理と紅茶の会」という特別企画。
おいしい紅茶を淹れに、来迎寺さんへおじゃましてきました。
菊桜の季節は過ぎましたが、シャクナゲが咲き、
苔むす裏庭の新緑がつくる木陰と射す光のコントラストは
とても美しく、ただそこにいるだけでも心が洗われます。
ヨガで気持ちよく身体を動かし心を整え、
お寺の奥様が丁寧に作ってくださった、
野山の恵みや季節の野菜をふんだんに使った精進料理を
召し上がった参加者のみなさん。
さらにそのあと紅茶の会と続くので、長丁場でお疲れでは?と
心配してましたが、とても興味深く紅茶のお話をきいてくださり、
ゆったりとお茶を楽しんでいただけたようです。
雰囲気がいいと、お茶も一層おいしく感じられますね。
そして、デビさんはじめ、みなさんとても明るく楽しい方ばかり!
いっぱい笑いました〜
普段使いのオーソドックスなスリランカ・ディンブラの新茶と、
デビさんの故郷ネパールの、貴重なハンドロール(手揉み)紅茶。
違いの大きい2種の紅茶でしたが、
美しいハンドロールの茶葉、香り立ちの良さから、
ネパールの紅茶に軍配があがったようです。
お寺のお水は地下70mからくみ上げる井戸水とお聞きして、
どうなるかしら、と思いましたが、
ちょっとの微調整でおいしく淹れられたかな〜
帰り際、お寺の奥様と少しだけおしゃべりさせてもらいました。
めっきり人が少なくなった能登の地に立つお寺。
ここにこうして人が集ってくれることが嬉しい。
寺の人間がこんなこというのもなんだけどね、
今の時代、毎朝毎晩仏様にお参りするなんて、できっこない。
いつもいつもじゃなくていい。
そんなに信心深くなくてもいい。
朝起きたときでも、トイレに入ったときでも、
ほんのふとしたときに、
ああ、こうしていられるのはありがたいなって、
ひとりでそっと手を合わせる気持ちがあればいい。
そう言ってニコニコ微笑んでいらっしゃいました。
帰り道、なんだかとても清々しく、温かい気持ちで
帰ってこられたのは、
このお寺に来られて、こんないい時間を過ごせたからこそ。
ご参加くださったみなさま、
そして声をかけてくださったデビさん、
お寺の奥様にも、心からありがとうございました。
(合掌)